オンラインHDF
オンラインHDF(血液濾過透析)は、従来の血液透析に「濾過」の工程を組み合わせることで、より多くの老廃物を取り除くことを目指した透析療法です。東京都足立区竹の塚に位置する勝和会病院では、透析治療を長期にわたって受ける患者さんの生活の質(QOL)を維持するために、この先進的な透析手法を積極的に取り入れています。当院では、竹ノ塚駅から徒歩13分の通いやすい環境に加え、専用テレビやWi-Fiを備えたリクライニングベッドなど、長時間の治療もリラックスして受けていただける体制を整えております。腎臓の機能が低下し、透析が必要となった患者さんが、少しでも健やかで快適な毎日を送れるよう、医師やスタッフが一丸となってサポートいたします。透析導入前の相談から、日々の維持透析、さらにはシャント管理に至るまで、専門的な知見に基づいた包括的な医療を提供することが私たちの使命です。透析治療に対する不安や、現在受けている治療での体調不良にお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
オンラインHDFとは
オンラインHDF(血液濾過透析)は、従来の血液透析(HD)に、大量の点滴(置換液)を行いながら強い圧力をかけて濾過を行う工程を加えた治療法です。この治療法は、透析機器内で生成された清浄な透析液をそのまま補充液として使用するため、従来のHDFよりも大量の液を体内に送ることができ、老廃物の除去効率をより高めることが可能になりました。
血液透析(HD)との違い
通常の血液透析は、主に「拡散」という仕組みを利用して、血液中の小さな老廃物を取り除きます。しかし、拡散だけでは分子量の大きな老廃物を取り除くことが難しく、これらが体内に蓄積することで、かゆみや関節痛などの合併症を引き起こすことがあります。オンラインHDFは、この拡散に「濾過」を組み合わせることで、より大きな分子の毒素を強力に洗い流すことを目的としています。
オンラインという言葉の意味
「オンライン」とは、透析液を供給する装置から直接、補充用の液を作製して使用することを指します。以前のHDFでは、あらかじめバッグに詰められた既製品の補充液を使用していましたが、これでは使用できる量に限度がありました。オンライン化することで、数十リットルという大量の清浄な液を使用できるようになり、毒素の除去能力が飛躍的に向上したのです。
オンラインHDFで期待できる効果
オンラインHDFを選択することで、従来の透析では十分に解決できなかった様々な症状の緩和が期待できます。特に長期にわたって透析を続けている患者さんに見られる、体内の老廃物蓄積による不調に対して、高い効果を発揮することが多いのが特徴です。
透析アミロイドーシスの予防
長期間の透析により「ベータ2ミクログロブリン」という物質が体内に蓄積すると、関節や骨に沈着して痛みやしびれを引き起こす「透析アミロイドーシス」という合併症が生じることがあります。オンラインHDFは、この原因物質を効率よく取り除くことができるため、関節痛の緩和や将来的な合併症の予防に役立ちます。
透析困難症の改善
透析中に血圧が下がりやすく、気分が悪くなってしまう状態を「透析困難症」と呼びます。オンラインHDFは、心臓への負担を抑えながら水分を除去することが得意なため、血圧が不安定な患者さんでも比較的安定して治療を受けられる傾向があります。これにより、治療後の「ぐったりとした疲れ」を軽減できる可能性があります。
そのほかの不快な症状へのアプローチ
血液中の老廃物をより精密に取り除くことで、以下のような全身症状の改善が期待されます。
- 皮膚のしつこいかゆみの軽減
- 足のむずむず感(むずむず脚症候群)の緩和
- 食欲不振の改善
- 不眠やイライラ感の解消
- 貧血の改善(赤血球造血刺激因子製剤の使用量減少)
また、類似した治療法として、血圧をより安定させる工夫をした「I-HDF」のページもございますので、併せてご覧ください。
当院でおこなっているオンラインHDFについて
勝和会病院では、患者さんが安心して治療を継続できるよう、高度な透析システムと快適な療養環境を両立させています。オンラインHDFを行うためには、非常に高い清浄度を保った透析液が必要不可欠です。当院では徹底した水質管理を行い、基準をクリアした清浄な液を提供しています。
安心を支える設備とサポート
透析室には、長時間の治療を少しでも楽に過ごしていただけるよう、全床にリクライニングベッドと専用テレビを完備しています。また、Wi-Fi環境も整えておりますので、読書や動画視聴など、ご自身の時間を自由にお過ごしいただけます。車いす対応の「送迎サービス」のページで紹介しているような移動支援も行っており、ご自宅からの通院負担を軽減しています。
合併症管理と専門的な診療
当院は泌尿器科・腎臓内科に特化した専門診療を行っているため、透析治療だけでなく、その基盤となる腎機能の評価や、透析を続けるために必要なシャントの管理にも力を入れています。もし、シャントの調子が悪くなった場合でも、速やかに対応できる体制を整えています。詳細については「シャント管理」のページをご参照ください。
連携したチーム医療
医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士が連携し、患者さん一人ひとりの容体に適した透析条件を検討します。血液検査の結果に基づき、透析時間の調整や薬の処方、食事のアドバイスまで丁寧に行います。また、必要に応じて入院での透析治療も受け入れているため、体調の変化があった際も安心です。
オンラインHDFについてのよくある質問
Q1. オンラインHDFは誰でも受けられますか?
A1. 多くの患者さんに適した治療法ですが、心臓の機能や血管の状態、現在の症状などによって医師が判断します。関節痛やかゆみ、透析中の血圧低下でお悩みの方には特に検討されることが多い治療です。まずは診察にてご相談ください。
Q2. 治療時間は普通の透析より長くなりますか?
A2. 基本的な治療時間は、通常の血液透析と同様に4〜5時間程度です。ただし、老廃物の除去効率を最大限に高めるために、医師の判断により時間を延長することをご提案する場合もあります。
Q3. 食事制限は変わりますか?
A3. 除去効率が良い治療法ではありますが、透析間の体重増加や塩分、カリウム、リンの管理などは引き続き大切です。当院では管理栄養士による栄養指導も行っておりますので、現在の食生活に合わせた具体的なアドバイスが可能です。
Q4. 普通の透析から切り替えるときに痛みはありますか?
A4. 針を刺す処置などは通常の透析と同じですので、切り替えによって痛みが増すことはありません。むしろ、治療中の血圧が安定し、体への負担が軽減されることで、楽に感じられる方が多い傾向にあります。

