腎臓内科
腎臓内科は、体の中の不要な老廃物をろ過し、尿として排出する重要な臓器である「腎臓」の健康を守る診療科目です。腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、機能が低下しても初期段階では自覚症状がほとんど現れないため、健診での指摘をきっかけに受診される方が多いのが特徴です。当院では、たんぱく尿や血尿といった初期のサインから、慢性腎臓病の管理、そして透析治療が必要な状態まで、一貫してサポートできる体制を整えています。私たちは、患者さんが将来にわたって健やかな生活を送れるよう、腎機能を維持するための治療に全力を尽くしています。
腎臓内科で診る症状
腎臓の働きが悪くなると、体内の水分や塩分の調節がうまくいかなくなったり、老廃物が蓄積したりすることで、全身にさまざまなサインが現れます。これらの症状は、腎臓からの「助けてほしい」というメッセージかもしれません。少しでも気になることがあれば、早めに当院へご相談ください。足立区竹の塚の地域にお住まいの皆様が、安心して受診できる環境を整えております。
尿の異常
尿は腎臓の状態を直接反映します。以下のような変化に気づいたときは、腎臓内科の受診を検討してください。
- 尿に泡が混ざり、なかなか消えない(たんぱく尿の疑い)
- 尿の色が紅茶やコーラのように濃い、または赤みがかっている(血尿)
- 夜中に何度もトイレに起きるようになった
- 尿の量が急に減った、あるいは逆に増えすぎている
全身に現れる症状
腎臓の機能が低下すると、尿以外の場所にも影響が出ることがあります。特にむくみは、腎臓が水分を十分に排出できていないときによく見られる症状です。
- 朝起きたときに顔が腫れぼったい
- 夕方になると靴がきつくなるほど足がむくむ
- 疲れやすく、体がだるい感じが抜けない
- 階段を上るだけで息切れがするようになった
排尿に関するお悩みがある方は、こちらのページも合わせてご覧ください。 詳細については「排尿障害」のページを参照してください。
腎臓内科で診る病気
腎臓内科では、生活習慣病に深く関連した疾患から、免疫の異常による炎症まで幅広く診療します。放置すると腎不全へと進行し、人工透析が必要になる場合もあるため、早期の診断と適切な継続治療が非常に重要となります。
慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病は、腎臓の働きが徐々に低下していく病気の総称です。現代の国民病とも言われており、初期は無症状ですが、進行すると心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まります。私たちは、食事療法や血圧管理を通じて、進行を食い止めるアプローチを重視しています。
詳細については「慢性腎臓病」のページを参照してください。
糖尿病性腎臓病
糖尿病の合併症の一つで、高血糖によって腎臓の細い血管が傷つくことで起こります。現在、人工透析を始める原因の第1位となっている病気です。血糖値だけでなく、腎臓への負担を考えた治療プログラムを組み立てることが大切です。
詳細については「糖尿病性腎臓症」のページを参照してください。
高血圧性腎障害(腎硬化症)
長期間の血圧が高い状態が続くと、腎臓の血管が硬くなり(動脈硬化)、機能が低下します。血圧管理を徹底することで、腎臓を守ることが可能です。当院では循環器内科的な視点も交えながら、多角的な治療を行っています。
詳細については「高血圧性腎障害」のページを参照してください。
ネフローゼ症候群
尿の中に大量のたんぱくが漏れ出てしまい、血液中のたんぱくが不足する病気です。これによって強いむくみが生じます。ステロイド薬や免疫抑制剤を用いた専門的な治療が必要になるケースが多く、慎重な経過観察が求められます。症状が落ち着いた状態である寛解を目指して、粘り強く治療を続けていきます。
腎臓内科に関する検査
腎臓の状態を正確に把握するために、私たちは複数の検査を組み合わせて診断を行います。これらの検査結果に基づき、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療方針を決定します。
尿検査
もっとも基本的で、かつ多くの情報を得られる検査です。たんぱく尿や血尿の有無を調べます。健康診断で「再検査」となった項目があれば、その結果をお持ちください。痛みを伴わない検査ですので、リラックスして受けていただけます。
血液検査
血液中の成分を調べることで、腎臓がどの程度老廃物を排出できているかを確認します。特に重要視されるのは以下の数値です。
血清クレアチニン値
筋肉から出る老廃物の一種です。腎臓の働きが低下すると、血液中にこの数値が溜まって高くなります。
eGFR(推算糸球体ろ過量)
クレアチニン値や年齢、性別から算出する数値で、腎臓が1分間にどれだけの血液をきれいにできているかを示す「腎臓の偏差値」のような指標です。この数値をもとに、病気のステージを判断します。
画像診断
腎臓の形や大きさを視覚的に確認するための検査です。当院ではマルチスライスCTや超音波診断装置を導入しており、詳細な画像を確認することが可能です。
- 腎臓に腫瘍や結石がないかを確認する
- 腎臓の大きさを測り、慢性的なダメージがないか推測する
- 血管の状態や尿の通り道を確認する
結石が疑われる場合の詳細については「尿路結石症」のページを参照してください。
腎臓内科についてのよくある質問
Q1.健康診断で「たんぱく尿」と言われましたが、症状がなくても受診すべきですか?
A1.はい、ぜひ受診してください。腎臓の病気は自覚症状がないまま進行することがほとんどです。たんぱく尿は腎臓が悲鳴を上げている初期サインであることが多いため、数値が軽度であっても一度専門的な検査を受けることをお勧めします。
Q2.腎臓の機能は一度悪くなると、もう元には戻らないのでしょうか?
A2.腎臓の組織が完全に硬くなってしまった場合、完全に元の状態に戻ることは難しいのが現状です。しかし、早期に発見して適切な治療を開始すれば、その後の悪化を大幅に遅らせたり、進行を止めたりすることが期待できます。諦めずに治療を継続することが何より大切です。
Q3.食事制限は厳しいものになりますか?
A3.腎臓の状態によって、塩分やたんぱく質の制限が必要になることがあります。ただし、最初からすべてを完璧にするのは大変ですので、まずは無理のない範囲から提案させていただきます。当院では患者さんのライフスタイルに寄り添った指導を心がけています。
Q4.透析が必要と言われそうで怖くて受診できません。
A4.そのように不安を感じるのは自然なことです。しかし、受診を先延ばしにすることで、かえって透析の開始が早まってしまうリスクがあります。私たちの目標は、できるだけ長くご自身の腎臓で過ごしていただくことです。まずは現状を確認し、透析を回避するための最善策を一緒に考えていきましょう。
当院の腎臓内科診療について
勝和会病院では、東京都足立区竹の塚の地で、腎臓病の初期段階から人工透析に至るまで一貫した医療を提供しています。私たちの強みは、腎臓内科だけでなく泌尿器科や循環器内科、そして透析専門の設備が揃っていることです。これにより、腎機能低下の原因となる病気から、合併症の管理まで、一つの病院でトータルにサポートすることが可能です。
腎臓病の治療は、医師から一方的に押し付けるものではなく、患者さんと二人三脚で進めていくものです。特に、高血圧や糖尿病などの生活習慣といった生活習慣などの要因(リスク因子)を改善していくには、患者さん自身の理解と協力が欠かせません。私たちは、難しい医学用語をできるだけ使わず、丁寧で分かりやすい説明を行うことをお約束します。
もし将来的に人工透析が必要になった場合でも、当院には充実した透析設備と、送迎サービスなどのサポート体制がございます。導入前からその後の生活を見据えた相談ができることも、私たちの大きな特徴です。
詳細については「人工透析」のページを参照してください。
「腎臓の結果が悪かったけれど、どこに相談すればいいのか分からない」という方も、まずは気軽な気持ちで診察室へお越しください。私たちは、皆様が抱える不安を一つずつ解消し、前向きに治療に取り組めるよう、真心を込めて診療させていただきます。

