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糖尿病性腎臓病

糖尿病性腎臓病は、糖尿病の合併症の中でも特に注意が必要な病気の一つです。長期間にわたって血糖値が高い状態が続くことで、腎臓の中にある非常に細い血管が傷つき、血液をろ過するフィルターの機能が徐々に低下してしまいます。放置すると腎不全へと進行し、人工透析が必要になる場合もあるため、早期発見と適切な管理が欠かせません。勝和会病院では、腎臓内科と人工透析に特化した診療を行っており、健康診断で蛋白尿を指摘された段階から、透析導入後の維持管理まで、一貫してサポートできる体制を整えています。私たちは、患者さんのこれからの生活を支えるため、お一人おひとりの病状に合わせた丁寧な治療を提案いたします。

糖尿病性腎臓病の症状について

糖尿病性腎臓病の恐ろしい点は、病気がかなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないことです。初期の段階では痛みも違和感もないため、自分では気づかないうちに腎機能が低下していることが少なくありません。病状が進むにつれて、以下のような症状が少しずつ現れ始めます。

  • 尿に泡が混じる(蛋白尿の影響)
  • 足や顔がむくむ(浮腫)
  • 疲れやすさやだるさを感じる
  • 血圧が以前よりも高くなる

蛋白尿と尿の泡立ち

腎臓のフィルターが壊れ始めると、本来は体内に留めておくべき蛋白質が尿の中に漏れ出します。これを蛋白尿と呼びます。トイレの後に尿がなかなか消えないほど泡立つ場合は、蛋白質が漏れているサインかもしれません。この段階で精密検査を受けることが、進行を食い止める大きな鍵となります。

浮腫(むくみ)の現れ方

腎機能が低下すると、体内の余分な水分や塩分を尿として十分に排出できなくなります。その結果、まずは足の甲や脛のあたりにむくみが現れ、ひどくなると顔全体が腫れぼったくなることもあります。夕方になると靴がきつくなるといった変化も、体からの重要なサインです。

慢性腎臓病の詳細については「慢性腎臓病」のページを参照してください。

糖尿病性腎臓病の原因について

この病気の主な原因は、長期にわたる高血糖状態です。血液中の糖分が多い状態が続くと、腎臓にある「糸球体」という細い血管の集まりがダメージを受けます。この糸球体は、体内の老廃物をろ過して尿を作る重要な役割を担っています。

高血糖によって血管が傷つくと、以下のような変化が起こります。

  • 糸球体の細い血管が硬くなる
  • 血管の壁が厚くなり、ろ過機能が鈍る
  • 腎臓内の血流が悪化し、組織がダメージを受ける

高血糖による血管への負担

糖はエネルギー源として大切ですが、過剰にあると血管を傷つける毒のような作用を及ぼします。特に腎臓は非常に繊細な血管の塊であるため、全身の中でも真っ先に影響を受けやすい臓器です。血糖値のコントロールが乱れている期間が長いほど、発症のリスクは高まります。

高血圧による追い打ち

糖尿病の方は血圧も高くなりやすい傾向がありますが、高血圧もまた腎臓の大敵です。高い圧力が血管にかかり続けることで、糸球体の破壊が加速してしまいます。血糖だけでなく、血圧の管理も同時に行わなければならないのは、このためです。

糖尿病性腎臓病の病気の種類(進行ステージ)について

糖尿病性腎臓病は、その進行度合いによって第1期から第5期までの5段階に分けられています。当院では、それぞれの段階に応じた適切な治療アプローチを行い、できる限り次の中見出しの段階へ進まないような管理を目指しています。

第1期(腎症前期)

尿検査や血液検査でも異常が見つからない時期ですが、糖尿病である以上、腎臓への負担はすでに始まっています。この段階では、何よりも血糖値を良好な範囲に保つことが最大の予防となります。

第2期(早期腎症期)

微量アルブミン尿という、ごく少量の蛋白質が尿に出始める時期です。通常の尿検査では見逃されることもありますが、この段階で発見し、厳格な治療を行うことで、腎機能を正常に近い状態へ戻せる可能性があります。

第3期(顕性腎症期)

尿検査で明らかに蛋白尿が陽性となる時期です。ここからは腎機能の低下が加速しやすいため、食事制限や血圧の管理が非常に重要になります。むくみなどの自覚症状が現れ始めるのもこの時期です。

第4期(腎不全期)

血液をきれいにする力が大幅に低下し、体内に老廃物が溜まりやすくなる時期です。貧血や吐き気、強い倦怠感が出ることがあります。透析導入を視野に入れた準備や、シャントの作成を検討する段階です。

シャント管理の詳細については「シャント管理」のページを参照してください。

第5期(透析療法期)

自分自身の腎臓だけでは生命を維持することが難しくなり、人工透析や腎移植が必要な時期です。当院では、足立区周辺にお住まいの患者さんが安心して治療を継続できるよう、充実した透析環境を提供しています。

人工透析の詳細については「人工透析」のページを参照してください。

糖尿病性腎臓病の治療法について

糖尿病性腎臓病の治療において最も大切なのは、腎臓の機能をできるだけ長く持たせることです。一度失われた腎機能を元に戻すことは難しいため、現在残っている機能をいかに守るかに焦点を当てます。主な治療法は以下の通りです。

  • 血糖コントロール(薬物療法・インスリン療法)
  • 血圧の管理(降圧薬の服用)
  • 食事療法(塩分制限・蛋白質の制限)
  • 人工透析(血液透析・オンラインHDFなど)

血糖と血圧の厳格な管理

腎臓への負担を減らすため、お体に合った飲み薬や注射を用いて血糖値を安定させます。また、血圧を130/80mmHg未満(病期により異なる場合があります)に保つことが、腎機能の保護に直結します。特に、腎臓を守る効果があると言われている種類の降圧薬を優先的に使用します。

食事療法の重要性

食事は腎臓の働きに直接影響します。塩分を控えることで血圧を下げ、余分な水分の蓄積を防ぎます。また、病気が進んだ段階では、腎臓の負担を減らすために蛋白質の摂取量を調整する必要があります。当院では、無理なく続けられる食事の工夫についてもアドバイスを行っています。

先進的な透析治療

もし病状が進行し透析が必要になった場合でも、当院ではオンラインHDFやI-HDFといった、体への負担が少ないとされる透析手法に対応しています。東京都足立区竹の塚3-12-11にある当院の透析室では、Wi-Fi環境やリクライニングベッドを備え、長時間の治療もリラックスして受けていただけるよう配慮しています。

オンラインHDFの詳細については「オンラインHDF」のページを参照してください。

糖尿病性腎臓病についてのよくある質問

Q1. 蛋白尿を指摘されましたが、痛みがないので様子を見ても良いですか?

A1. 痛みがないからといって放置するのは非常に危険です。糖尿病性腎臓病は無症状のまま進行するのが特徴です。蛋白尿が出ているということは、すでに腎臓の血管が傷ついている証拠ですので、早期に腎臓内科を受診してください。

Q2. 透析になると、仕事や日常生活は続けられなくなりますか?

A2. 多くの方が、透析治療を受けながらお仕事や趣味を継続されています。当院では夜間の透析や、通院をサポートする送迎サービスも行っています。ライフスタイルに合わせた治療プランを一緒に考えていきましょう。

送迎サービスの詳細については「送迎サービス」のページを参照してください。

Q3. 食事制限はとても厳しいイメージがありますが、何を食べれば良いですか?

A3. 全ての食事を禁止するわけではなく、塩分の代わりに香辛料や出汁を活用するなど、おいしく食べる工夫があります。患者さんの病期に合わせて、現在の食生活を尊重しながら、現実的なアドバイスをさせていただきます。

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