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フットケア

足の健康を守ることは、全身の健康や生活の質を維持するために非常に重要です。特に糖尿病や腎機能の低下がある患者さんにとって、足の小さなしびれや傷は、将来的に歩行が困難になるような大きなトラブルにつながる恐れがあります。私たち勝和会病院では、透析治療や腎臓内科の診療を通じて、多くの患者さんの「足の悩み」に向き合ってきました。足の血流が滞りやすい方や、感覚が鈍くなっている方に対して、専門的な視点から皮膚や爪のケアを行うのがフットケアの役割です。足立区竹の塚の地で、皆さんがいつまでもご自身の足で元気に歩き続けられるよう、日々の観察から具体的な処置まで丁寧に行っています。小さな変化を見逃さず、大きな病気を未然に防ぐための価値あるケアを、当院のスタッフ一同で提供いたします。

フットケアの役割と重要性

フットケアとは、単に足をきれいにすることだけではなく、病気の予防や早期発見を目的とした医療的な処置を指します。足は心臓から最も遠い場所にあり、血流が滞りやすく、また感覚が鈍くなりやすい部位でもあります。特に腎機能が低下している方や、糖尿病を患っている方は、末梢神経の障害によって痛みを感じにくくなることがあり、傷ができても気づかないケースが少なくありません。ささいな傷から感染が広がり、重症化するのを防ぐことがフットケアの大きな目的です

当院のような透析医療に携わる施設では、患者さんの足の状態を定期的にチェックすることが日常的な診療の一部となっています。人工透析を受けている方は、血管の石灰化などが原因で足の血行が悪くなる末梢動脈疾患を合併しやすい傾向があります。そのため、専門的なフットケアを通じて足の「温度」「色」「傷の有無」を継続的に確認することが、健やかな毎日を守るために欠かせない習慣となります。

自分では手の届きにくい足の裏や、視力の低下で見えにくい指の間などを、医療の専門家がしっかりと観察します。私たちは、患者さんが抱える「なんとなく足が冷たい」「爪が切りにくい」といった小さなお悩みにも耳を傾け、一人ひとりの足の状態に合わせたケアを提案しています。

フットケアで予防できるトラブルや病気

定期的なフットケアを継続することで、以下のような深刻なトラブルや病気の発生を未然に防いだり、悪化を食い止めたりすることが期待できます。

糖尿病性足病変

糖尿病の影響で神経障害が進むと、足の感覚が麻痺し、怪我や火傷に気づかなくなります。放置された傷に細菌が感染し、組織が死んでしまう「壊疽」へと進むリスクを抑えるために、日常的なケアが非常に重要です。

末梢動脈疾患(PAD)

足の血管が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりする病気です。血流が悪くなると皮膚が乾燥しやすくなり、ひび割れから菌が侵入しやすくなります。フットケアの過程で血流の異常を早期に察知することが可能です。

難治性の足潰瘍

一度できてしまうとなかなか治りにくい足の潰瘍は、透析患者さんにとって非常に大きな負担となります。圧迫されている場所の特定や適切な保護具の使用により、潰瘍ができる前に対応することを目指します。

巻き爪や肥厚爪による炎症

爪が肉に食い込む巻き爪や、厚くなりすぎた爪は、それ自体が痛みや傷の原因になります。専門的な道具を使って適切に整えることで、歩行時の痛みを軽減し、周囲の皮膚の炎症を防ぎます。

重症の白癬(水虫)

たかが水虫と思われがちですが、糖尿病や腎疾患がある方にとっては二次感染の入り口となります。清潔な状態を保ち、必要に応じてお薬による治療を行うことで、足全体の健康を維持します。

具体的なフットケアの施術内容

当院で行っているフットケアの具体的な手順や処置についてご説明します。患者さんの足の状態を確認しながら、無理のない範囲で進めてまいります。

1. 足の観察とアセスメント

まずは皮膚の状態を詳しく見させていただきます。皮膚の色、乾燥具合、浮腫(むくみ)の程度、傷の有無などを確認します。また、足の甲やくるぶしの血管の拍動を触診し、血流がしっかり届いているかを確認します。

2. 足浴(足のお風呂)

足を清潔に保つために、温かいお湯で足を洗います。これには皮膚を柔らかくし、爪を切りやすくする効果もあります。リラックス効果も期待でき、患者さんとのコミュニケーションの大切な時間となります。

3. 爪のケア(爪切り)

厚くなった爪や変形した爪は、ご自身で切るのが困難です。専用のニッパーやファイルを用いて、指先を傷つけないよう慎重に整えます。深爪にならないよう「スクエアカット」という角を残した形に整えるのが基本です。

4. 角質処置(タコ・ウオノメの除去)

特定の場所に圧力がかかってできたタコやウオノメは、放置するとその下が潰瘍になることがあります。専用の器具で優しく削り、皮膚の負担を取り除きます。

5. 保湿と保護

皮膚が乾燥してひび割れるのを防ぐため、保湿剤を塗布します。血行を促進するための優しいマッサージを併用することもあります。最後に、靴下や靴による圧迫がないかを確認し、必要に応じて除圧の工夫をアドバイスします。

当院でおこなっているフットケアの診療について

勝和会病院では、泌尿器科・腎臓内科・人工透析に特化した強みを活かし、多角的な視点からフットケアに取り組んでいます。透析治療を受けている患者さんには、透析室のスタッフが月1回の治療時に足の状態を観察する体制を整えています。わずかな皮膚の変化や、これまでになかったしびれを感じた場合でも、すぐに医師や看護師に相談できる環境が整っています。

また、当院には整形外科も併設されているため、足の骨の変形や歩き方の問題が原因でトラブルが起きている場合には、外科的な視点からのアドバイスや診療を受けることも可能です。定期的にSPP検査(皮膚灌流圧測定)を行い、足の血流の状態を評価することも行っています。

私たちは、ただ処置を行うだけでなく、患者さんご自身がご自宅でできるセルフケアの方法についても丁寧にお伝えしています。毎日の足の観察ポイントや、ご自身に適した保湿剤の選び方など、生活に寄り添ったサポートを心がけています。東京都足立区竹の塚の地域にお住まいの皆さんが、足の不安なく過ごせるよう、包括的なケアを提供いたします。

詳細については「人工透析」のページや、足の血流に関わる「シャント管理」のページも併せて参照してください。

フットケアについてのよくある質問

Q1. 痛みや傷がなくてもフットケアを受けたほうがいいですか?

A1. はい、ぜひ受けることをお勧めします。特に糖尿病や腎機能低下がある方は、感覚が鈍くなっているため、痛みがないまま病変が進むことがあります。「予防」こそが最大の治療ですので、健康な状態のうちから専門的なチェックを受けることが大切です。

Q2. 巻き爪で悩んでいますが、対応してもらえますか?

A2. 当院でも対応可能です。無理に切り込むのではなく、炎症が起きないよう適切に形を整える処置を行います。状態によっては整形外科の医師と連携して、最適な対応を検討いたします。

Q3. 高齢で足の爪を自分で切るのが難しいのですが、どうしたらいいですか?

A3. ご高齢の方は視力の低下や腰痛などで足元に手が届きにくくなることが多く、それが原因で爪のトラブルを抱えることがよくあります。スタッフが丁寧に対応しますので、遠慮なくご相談ください。

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