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経尿道的膀胱腫瘍切除術

経尿道的膀胱腫瘍切除術は、膀胱がんが疑われる際や、早期の膀胱がんを治療するために行われる非常に重要な外科的手術です。勝和会病院では、泌尿器科・腎臓内科・人工透析に特化した専門診療を行っており、尿路の健康を守るための高度な医療を提供しています。「血尿が出た」「健康診断で膀胱の異常を指摘された」といった不安を抱える患者さんに対し、精度の高い検査と丁寧な手術によって、早期発見と適切な治療を目指します。当院は、内視鏡を用いた身体への負担が少ない手術に注力しており、竹ノ塚駅から徒歩13分の立地で、地域の皆さんの健やかな生活をサポートしています。私たちのクリニックでは、患者さん一人ひとりの症状に真摯に向き合い、納得のいく治療方針を共に考えてまいります。

経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)とは

経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)は、尿道から細い内視鏡(膀胱鏡)を挿入し、膀胱内に発生した腫瘍を電気メスで削り取る手術です。お腹を切開する必要がないため、術後の回復が早く、身体への負担が抑えられるのが大きな特徴です。この手術には、大きく分けて腫瘍を完全に取り除く治療としての側面と、切除した組織を詳しく調べてがんの性質を特定する精密な検査としての側面の2つがあります。

膀胱がんは再発しやすいという特徴があるため、最初に行われるこの手術でどれだけ丁寧に、かつ適切に腫瘍を採取できるかが、その後の経過を大きく左右します。当院では、内視鏡システムを用いて、小さな病変も見逃さないよう細心の注意を払って手術を行っています。麻酔をかけて行うため、手術中に痛みを感じることはありませんので、どうぞ安心してください。

この手術によって診断・治療される病気

経尿道的膀胱腫瘍切除術が検討される主な疾患は、膀胱がんです。この手術を通じて、以下のような情報を詳細に把握することが可能になります。

膀胱がんの確定診断

画像検査で腫瘍が見つかったとしても、それが本当に「がん」であるかどうか、あるいはどのような種類のがんであるかは、組織を直接採取して顕微鏡で確認する病理検査を行わなければ確定できません。経尿道的膀胱腫瘍切除術は、この確定診断を下すための最も重要なステップとなります。

がんの根の深さ(深達度)の確認

膀胱がんは、がんが膀胱の壁のどの深さまで根を張っているかによって治療方針が劇的に変わります。粘膜にとどまっている「筋層非浸潤性膀胱がん」であれば、この手術だけで治療が完了する場合もあります。一方で、壁の深い筋肉の層まで及んでいる「筋層浸潤性膀胱がん」の場合は、膀胱全摘除術や化学療法など、より広範囲な治療が必要となります。手術で採取した組織を調べることで、今後の治療の方向性を的確に判断します。

がんの悪性度(グレード)の判定

がん細胞の顔つきを観察し、どれくらい増殖のスピードが速いか、再発のリスクが高いかといった悪性度を判定します。これによって、手術後に再発を予防するための薬を膀胱内に注入する治療が必要かどうかなどを検討します。

膀胱がんの詳細については「膀胱がん」のページを参照してください。

経尿道的膀胱腫瘍切除術の手順と流れ

手術の一般的な流れについてご説明します。当院では患者さんの安全を第一に考え、万全の体制で臨んでいます。

手術前の準備

手術前には、全身状態を確認するための血液検査、心電図、レントゲン検査などを行います。また、CTやMRIを用いて、腫瘍の大きさや数、場所を事前に詳しく把握します。手術当日は絶食などの制限がありますが、看護師が丁寧にガイドしますのでご安心ください。

手術の実施

手術は通常、下半身麻酔(脊椎麻酔)または全身麻酔下で行われます。

  • 尿道から内視鏡を挿入し、膀胱内の様子をモニターで観察します。
  • 内視鏡の先端にある電気メス(ループ状の針)を使い、腫瘍を周りの組織とともに少しずつ削り取ります。
  • 腫瘍の根元まで十分に切除し、同時に止血も行います。
  • 切除した組織は回収し、病理検査に提出します。

手術時間は腫瘍の数や大きさにもよりますが、おおむね30分から1時間程度です。

手術後の経過

手術直後は、止血を促し尿の流れを確保するために「尿道カテーテル」という細い管をしばらく留置します。血尿の状態が落ち着けば、数日以内に管を抜き、ご自身での排尿を確認します。多くの患者さんが、手術後数日から1週間程度で退院し、日常生活に戻ることが可能です。

経尿道的膀胱腫瘍切除術のリスクと副作用

どんな手術にも一定のリスクや副作用が伴います。私たちはそれらを最小限に抑えるよう努力していますが、以下の点について理解しておくことが大切です。

術後の出血(血尿)

腫瘍を削った部分は「かさぶた」のようになりますが、これが剥がれる際に一時的に血尿が出ることがあります。多くは安静にすることで改善しますが、稀に大きな血塊が尿道に詰まってしまうことがあるため、術後の経過観察を慎重に行います。水分を多めに摂ることで尿で洗い流すことが推奨されます。

膀胱穿孔(ぼうこうせんこう)

腫瘍を深く削りすぎたり、膀胱の壁が薄かったりする場合、稀に膀胱に小さな穴が開いてしまうことがあります。これを膀胱穿孔と呼びます。多くの場合、カテーテルを長めに留置して安静にすることで自然に塞がりますが、状況によっては追加の処置が必要になることもあります。

閉鎖神経反射(へいさしんけいはんしゃ)

膀胱の横側に腫瘍がある場合、手術中の電気刺激が近くを通る神経に伝わり、足が不意に跳ね上がってしまう現象です。これにより膀胱を傷つけるリスクがあるため、麻酔方法の工夫や、刺激を抑えるための特殊な処置を組み合わせて安全を確保します。

手術後の再発予防とフォローアップ

膀胱がんは、目に見える腫瘍を取り除いても、別の場所に新しい腫瘍ができやすい(多中心性発生)という性質を持っています。そのため、手術後のケアが極めて重要です。

膀胱内注入療法

がんの悪性度や深さに応じて、手術直後や退院後に、抗がん剤やBCG(ウシ型結核菌)を直接膀胱の中に注入する治療を行うことがあります。これにより、目に見えないがん細胞を死滅させ、再発のリスクを大幅に下げる効果が期待できます。

定期的な膀胱鏡検査

手術後、数ヶ月おきに定期的な膀胱鏡検査を受ける必要があります。「異常がないこと」を確認し続けることが、もし再発したとしても早期に発見し、再度負担の少ない治療で済ませるための唯一の方法です。当院では苦痛の少ない軟性膀胱鏡を用いて、患者さんの負担を軽減するよう努めています。

経尿道的膀胱腫瘍切除術についてのよくある質問

Q1. 手術に痛みはありますか?

A1. 麻酔をかけてから手術を開始しますので、術中に痛みを感じることはありません。術後は、排尿時に多少のしみるような痛みや、膀胱が収縮するような違和感が出ることがありますが、多くは数日で落ち着きます。痛みが強い場合は、適切に痛み止めを使用します。

Q2. 手術をすれば、がんは完全に治りますか?

A2. がんが粘膜にとどまっている初期段階であれば、この手術で切除が完了し、予後は良好なことが多いです。ただし、膀胱がんは再発しやすいため、「完治」と断定するのではなく、定期的な検査で再発がないかを見守っていくことが不可欠です。組織検査の結果、がんが深い層まで及んでいる場合は、追加の大きな手術や放射線治療などが必要になることもあります。

Q3. 高齢でも受けられる手術ですか?

A3. はい、内視鏡手術は開腹手術に比べて身体への負担が格段に少ないため、ご高齢の方や持病がある方でも比較的安全に行うことが可能です。当院では循環器内科や内科とも連携し、患者さんの全身状態を十分に評価した上で、安全に手術が受けられるよう配慮しています。

Q4. 入院は必ず必要ですか?

A4. 手術後の出血管理や尿のトラブルを防ぐため、通常は数日間の入院が必要です。術後の経過が良ければ早期の退院も可能です。具体的なスケジュールについては、患者さんの状況に合わせてご相談させていただきます。

当院でおこなっている経尿道的膀胱腫瘍切除術の診療について

勝和会病院の泌尿器科では、膀胱がんをはじめとする尿路悪性腫瘍の診療に力を入れています。私たちの診療における強みは、以下の通りです。

専門的な診断と一貫したサポート

当院は、泌尿器科・腎臓内科・人工透析に特化した病院です。「血尿が出た」という初期の相談から、内視鏡による精密検査、経尿道的な手術、そして術後の再発予防まで、泌尿器科のプロフェッショナルとして一貫して対応いたします。患者さんが複数の医療機関を回る負担を減らし、信頼関係に基づいた継続的なケアを提供します。

高度な医療設備と安全管理

内視鏡システムやマルチスライスCT、超音波診断装置など、診断に必要な設備を整えています。手術においても、スタッフが連携し、合併症のリスクを抑えるための徹底した安全管理を行っています。また、透析治療が必要な患者さんの手術にも対応しており、透析を継続しながら安全に外科的処置を受けられる体制を整えていることも当院の大きな特徴です。

寄り添う姿勢とわかりやすい説明

「手術」と聞くと、どなたでも不安を感じるものです。私たちは、専門用語をできるだけ使わず、図や写真を用いて、なぜこの手術が必要なのか、どのようなメリットがあるのかを丁寧にご説明します。患者さんがご自身の病状を正しく理解し、納得して治療に臨めるよう、心の通ったコミュニケーションを大切にしています。

当院で提供している他の手術治療については「当院で行っている手術」のページを参照してください。

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