腎臓リハビリテーション
勝和会病院では、腎臓病を患う患者さんが少しでも長く、自分らしい活き活きとした生活を送り続けるためのサポートとして「腎臓リハビリテーション」に力を入れています。以前は、腎機能が低下しているときは安静に過ごすことが良いとされていましたが、近年では適切な運動を行うことで、腎機能の悪化を抑えたり、体力の低下を防いだりすることが期待されています。当院は、東京都足立区竹の塚3-12-11に位置し、地域の腎臓病・透析治療の拠点として、保存期から維持透析の方まで幅広く対応しています。私たちは、患者さん一人ひとりの病状や体力に合わせたプログラムを提案し、無理なく続けられる身体活動を通じて、より良い生活の質を目指します。
腎臓リハビリテーションの施術について
腎臓リハビリテーションとは、腎疾患を持つ患者さんに対して、運動療法、食事療法、生活指導などを組み合わせて提供する総合的なプログラムのことです。単に筋肉を鍛えることだけが目的ではなく、腎臓への負担を抑えながら全身の状態を整えることを目指します。当院では、医師、看護師等が連携し、包括的なアプローチを行っています。
運動療法の具体的な内容
腎臓リハビリテーションの核となるのが、身体の状態に合わせた運動療法です。激しすぎる運動は腎臓に負担をかける可能性があるため、個別にプログラムを組むことが重要になります。主な運動としては、以下の2つの柱があります。
- 有酸素運動・・ウォーキングや自転車漕ぎ、足踏み運動などの全身運動です。血圧の安定や糖代謝の改善を促し、腎臓を保護する働きを助けます。
- レジスタンス運動・・スクワットやゴムバンドを使った筋力トレーニングです。腎不全に伴う筋力の低下を防ぎ、日常生活の動作を楽にすることを目指します。
運動を行う頻度は、週に3回から5回程度が推奨されますが、患者さんのその日の体調や透析のスケジュールに合わせて柔軟に調整します。当院では透析中の時間を利用した運動指導も検討し、効率的なリハビリを提案しています。
食事療法と生活指導
運動と並んで重要なのが、栄養管理と生活習慣の改善です。腎臓リハビリテーションにおける食事療法は、単に「食べてはいけないものを決める」ことではなく、必要なエネルギーを確保しながら腎臓への負担を減らす「賢い食べ方」を身につけることです。
- たんぱく質や塩分の調整・・腎臓の機能に合わせて、適切な摂取量を指導します。
- 水分の管理・・特に透析を受けている患者さんにとって、適切な水分バランスの維持は欠かせません。
- 日常生活のアドバイス・・睡眠の質や、日常生活での活動量を増やす工夫など、無理のない範囲での習慣作りを支援します。
管理栄養士と相談しながら、日々の食事が楽しみになるような具体的なアドバイスを心がけています。
腎不全と全身状態の管理
腎臓の機能が低下すると、貧血や骨の問題、心血管系の疾患など、全身にさまざまな影響が及びます。これらを「腎不全の合併症」と呼びますが、リハビリテーションによってこれらを予防、あるいは管理することが可能になります。
例えば、運動によって血流が良くなることは、血管の健康を保つことにつながります。また、適切な負荷をかけることで骨を強くし、転倒による骨折のリスクを減らすことも大きな意義があります。私たちは、検査データに基づき、全身のバランスを見ながら指導を行っています。
腎臓リハビリテーションで期待できる効果
リハビリを継続することで、腎臓病の患者さんにはさまざまなプラスの変化が期待できます。決して短期間で劇的な変化が起きるわけではありませんが、コツコツと続けることが将来の安心につながります。主な効果としては、以下のような項目が挙げられます。
- 腎機能低下の進行を遅らせる可能性・・血圧や血糖値の管理がしやすくなることで、腎臓への負担が軽減されます。
- 体力の維持と向上・・疲れにくくなり、買い物や散歩などの外出が楽しみになります。
- 日常生活の自立・・筋力を維持することで、椅子からの立ち上がりや階段の昇り降りがスムーズになります。
- 心の健康維持・・身体を動かすことはストレス解消や気分のリフレッシュにも役立ち、前向きに治療に取り組む力になります。
- 心血管疾患の予防・・心臓への負担を減らし、動脈硬化などのリスクを抑えることに寄与します。
特に、腎臓病が進行した際に現れる「疲れやすさ」や「筋力の低下」に対して、リハビリテーションは有効な手段となります。
腎臓リハビリテーションについてのよくある質問
Q1. 腎臓が悪いのに運動をして本当に大丈夫ですか?
A1. はい、以前は安静が一番と考えられていましたが、現在は過度な安静が逆に体力を奪い、腎機能にも悪影響を及ぼすことがわかってきています。もちろん、症状が不安定な時や医師が制限をかけている場合は控える必要がありますが、適切な強度の運動であれば、腎機能を守る助けになります。
Q2. どのような運動から始めればよいでしょうか?
A2. まずは日常の活動量を少し増やすことから始めましょう。例えば、家の中での足踏みや、椅子に座ったままでの足上げ運動などです。慣れてきたら、無理のない範囲での散歩を5分から10分程度行うのが良いでしょう。当院では、お一人おひとりの体力に合わせたメニューを提案しますので、お気軽にご相談ください。
Q3. 高齢でもリハビリテーションは受けられますか?
A3. もちろんです。ご高齢の方こそ、筋肉量の低下による歩行困難や転倒を防ぐためのリハビリが重要になります。私たちは、膝や腰の痛みにも配慮しながら、無理なく安全に続けられるように、整形外科的な視点も含めた指導を行っています。寝たきりの予防としても、腎臓リハビリテーションは非常に大きな意味を持ちます。
Q4. 透析中にも運動ができるというのは本当ですか?
A4. はい、可能です。透析中はベッド上で安静にしている時間が長くなりますが、この時間を有効活用して、軽い足の運動や専用の器具を使った運動を行うことができます。透析中に運動を行うことで、老廃物の除去効率が高まったり、足のつりや不快感を軽減したりする効果が期待されています。体調を見ながら、スタッフがサポートいたします。
当院でおこなっている腎臓リハビリテーションについて
勝和会病院では、泌尿器科・腎臓内科・人工透析に特化した専門診療を行っており、その一環として腎臓リハビリテーションを提供しています。腎臓の機能低下を指摘された保存期の患者さんから、すでに維持透析を受けている患者さんまで、継続的にサポートできるのが私たちの強みです。竹ノ塚駅から徒歩13分の立地にあり、地域の皆さんが通いやすい環境を整えています。
当院では、腎機能の状態を正確に把握するために、採血、CTや超
慢性腎臓病の詳しい原因や症状については「慢性腎臓病」のページを参照してください。また、すでに透析治療を受けられている方で、体力の低下にお悩みの方も、当院のリハビリテーションを通じて日常生活の改善を目指すことができます。透析治療の詳細は「人工透析」のページも併せてご覧ください。
私たちの目標は、ただ数値を改善することだけではありません。患者さんがご自宅で安心して、ご家族やご友人と楽しい時間を過ごせるよう、身体の面から支えていくことです。歩行が不安な方には送迎サービスも活用していただきながら、無理なく継続できる体制を整えています。不安なことがあれば、いつでもスタッフにお声がけください。
具体的な運動方法の相談や、現在の身体の状態確認については医師

